心斎橋の書店「心斎橋アセンス」(大阪市中央区心斎橋筋1、TEL 06-6253-0185)5階のギャラリーで現在、アートスタジオ「アトリエ インカーブ」(平野区)に所属するアーティストの作品展「アトリエ インカーブ オールスターズ2009」が開催されている。
「アトリエ インカーブ」は、社会福祉法人素王会が運営する、知的に障がいがある人の創作活動や日常生活の支援を行うアートスタジオとして2003年に設立された。「創作活動が好きな人がその特技を生かして社会で活躍できるようになれば」(同スタジオマネージャーの林さん)という思いで活動を行っている。
同スタジオは2007年に心斎橋アセンスで「アトリエインカーブ オールスターズ」を開催。また2008年にはサントリーミュージアム(港区)で5人のアーティストの作品が展示され、12日間で6,000人以上の来場者数を記録した。そのほかニューヨークのアートフェアに出品。現地のギャラリーと契約し、展示・販売を行った。現在も全国のミュージアムショップやインテリアショップと提携し、アーティストたちの作品を元にしたオリジナルグッズを販売している。
今回の作品展は、「アトリエ インカーブに所属する24人のアーティストの勢ぞろいした作品をいろんな人に見てもらいたい」(同)という思いから開催。「20代の人が多い」という同スタジオでは「この方法で作品を作りなさい、というような指導は行わず、それぞれの好きな手法に任せている」ことから、色鉛筆画から水彩画、造形芸術まで幅広い作品を展示している。
林さんは「このアトリエからアーティストが独立して、1人のアーティストとして自立できるようになっていってほしい」と抱負を語る。2011年には再びニューヨークでの展示も予定しており、「今後もこうした機会を増やして、各アーティストの作品がいろんな人の目に止まるようにしていきたい」とも。
営業時間は10時~20時。9月27日まで。