大丸心斎橋店「北館」で内覧会-14日のオープン控え店長があいさつ

心斎橋の大丸北館で内覧会

心斎橋の大丸北館で内覧会

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 大丸心斎橋店「北館」(大阪市中央区心斎橋筋1)で11月11日、報道関係者向けの内覧会が行われた。

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 同店はJ.フロントリテイリング(東京都中央区)子会社の大丸がそごう心斎橋店を買い取り、大丸心斎橋店の「北館」としてオープンさせるもの。売り場は地下2階・地上14階の17フロア、4万平方メートル。

 北館のコンセプトは「エキサイティングな都心型ハイブリッド百貨店」。主要ターゲット層を40~60代に据える本館・南館に対し、北館は18~24歳の「ヤング」、25~34歳の「アラウンド30」の集客を見込む。本館・南館の一体運営のため、人員は現状の860人体制のまま営業を行い、販売業務は取引先に大半を委託する。投資予定額は420億円。2010年度の売上目標は250億円。

 1階・2階で期間限定の店舗を運営するほか、百貨店初出店のショップや日本初展開のショップも多数オープンする。中でも「スイート系ファッション」の地下1階、「ナチュラル系ファッション」の地下2階を合わせて「ufufu girls(うふふガールズ)」と名付け、計27ブランドを展開。百貨店では異例となる若者層の取り込みを狙う。また、8階にゴルフ売り場と試打室、レッスンスタジオを兼ね備えた「ゴルフワールド」、11階に結婚式場相談、レンタル衣装ショップ、美容室、写真スタジオ、エステサロンを集積した「ブライダルフロア」を展開するなど、ライフスタイル提案型のフロア設計を行っているのが特徴。

 14日のグランドオープンを控え、同店は11日14時から報道関係者向けに内覧会を開いた。同日午後、地下1階「サマンサタバサ」前に本多洋治店長が登場。報道陣を前に、「9月25日に同店をそごうさんより引き継いでから1カ月半、ようやく我々がイメージしていた北館の店作りが完成した。ほっとしているが、我々の店作りがお客さまに支持していただけるかどうか、真価が問われる時が来たと思っている。期待し、緊張もしている」とあいさつした。

 北館の狙いや展開に関しては、「従来の大丸の客層以外に加えて、高所得者以外の方や若者にも客層を広げていきたい。今まで百貨店が取り扱っていなかったようなジャンルの商品を提供するとともに、物を売るだけでなく、サービスや施設の充実、新しいライフスタイルの提案も行いたい」と話す。

 「増やさずに運営できるのか」という現状維持の860人体制についての質問には、「オープン直後のように多数の来店が見込まれる時期は臨時の体制をとるが、通常業務に関しては綿密にシミュレーションを行っているので、現在の体制で運営していけると考えている」と答えた。

 「心斎橋を含め隣接するアメリカ村や堀江などのエリアとの連携」に関しては、「心斎橋は老舗が多く大阪を代表するエリアの一つ。年齢が比較的高い層が多かったが、現在は訪れる若者がどんどん増えてきている。隣のアメリカ村や堀江などのエリアと一緒になって、この若い客層をさらに、心斎橋という場所に引きつけられるような店作りをしていきたい」と話した。

 グランドオープンは11月14日10時。営業時間は、地下2階~5階=10時~20時30分、13階=11時~22時、他のフロア=10時~20時。

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