ライブハウス「心斎橋クラブクアトロ」(大阪市中央区心斎橋筋1、TEL 06-6281-8181)が9月30日、20年の歴史に幕を下ろす。
商業施設「心斎橋パルコ」8階に位置する同店は、1991年6月にオープンした、関西を代表するライブハウス。入居する建物の老朽化が進み、運営会社のパルコ(東京都豊島区)とビルオーナーとの賃貸借契約が切れる2011年9月30日をもって建て替えが決定したことから、同店も9月30日で閉店することになったもの。
現在、約3カ月にわたり、25組以上のアーティストが全20公演を行う20周年記念イベント「Shinsaibashi CLUB QUATTRO 20th Anniversary」が行われている。最終公演となる9月30日の「EGO-WRAPPIN'」のチケットは既に売り切れた。
同社で移転を検討した結果、梅田の「プラザ梅田ビル」(北区太融寺町)9~11階部分(旧「梅田ピカデリー1」)に移転、来春オープンすることが決定した。新生クアトロの名称は「梅田クラブクアトロ」で、オープンは2012年4月14日を予定する。
「梅田クラブクアトロ」は「心斎橋クラブクアトロ」と同等の規模で、柱をなくし十分な天井高を確保、「どの場所からもステージが見やすい快適なホール環境」(同社)を実現するという。看板やレンガタイル、楽屋のアーティストサインなどは心斎橋クラブクアトロから一部移設する。
同社エンタテインメント事業部の野間真生さんは「閉館が決まってから、お客さまからは『次はどうするの?』という声が多かった。新天地でこれまで以上に充実していくので、ぜひまた来てほしい」と話す。