道頓堀の「中座くいだおれビル」(大阪市中央区道頓堀1)1階の「諸国漫遊 いちびり庵」(TEL 06-6211-3124)で現在、戎橋近くにあった「魚すきの丸萬」にちなんだ展示会「ひさしぶりにもどりました展 -丸萬本家リターンズ-」が行われている。
魚すきの「丸萬本家」は1864年、戎橋の西詰めで創業したミナミの名店。「魚すき」とは魚介類を用いたすき焼きのことで、かつての大阪では「鳥すき」とともに人気があったという。1996年に七代目店主の死去により途絶えそうになったが、弟で現在の八代目店主である後藤隆平さんにより復活、現在は堺筋本町に店を構える。
同展では、創業から現在までの様子が分かる資料や、店で使用した器・道具類などを展示するほか、当時のミナミについての写真、共に画家でもある後藤さんと息子の後藤英之さんの作品も展示する。関西大学の大阪都市遺産研究センターが制作した、大正から昭和初期の道頓堀の風景を再現したCG(コンピューター・グラフィックス)ムービーも随時上映する。
期間中、道頓堀にちなんだイベントも予定。大阪市史料調査会の古川武志さんによる蓄音機コンサート「懐かしの道頓堀メロディ」は7日19時~。参加費1,000円。サウスサイドジャズバンドなどによるジャズライブは9日19時~。参加費1,000円。大阪大学総合博物館館長の橋爪節也さんによるトークライブ「モダン道頓堀探検 -アートでいく近代大阪の街」は10日16時~。参加無料。
開催時間は11時~21時。入場無料。3月11日まで。