デシリットル・ファクトリー(大阪市中央区日本橋1)が1月21日、2013年の日本橋エリアの店舗出店動向の調査結果を発表した。
大阪・日本橋エリアでフリーペーパー「pontab(ぽんタブ)」の発行と地域情報サイト「NIPPON-BASHI SHOP HEADLINE(日本橋ショップヘッドライン)」を運営する同社。同エリアの現況を定量的に把握するため、2005年から店舗の出店・退店状況や業種別動向などを調査しており、2008年以降、毎年「日本橋地域の店舗出店動向調査」として発表している。
2013年の日本橋エリアへの新規出店は66店舗で、調査を始めた2005年以降では年間の最高値となったが、退店も同数の66店舗となり、店舗の総数については現状維持となった。ただし、路面店については、出店46店舗に対して退店50店舗と、店舗数は減少している。
業種別では物販店舗の大幅な減少があった一方で、飲食やサービスなどの出店が増加。メード・コスプレ系店舗は飲食業態を中心に増加が続いている。
同社の楠瀬航社長は「日本橋における出店需要そのものは堅調。特に、難波にも近いいわゆる『オタロード』周辺で大型店舗の出店が見られたり、商業ビルの新規建設が進むなど、より集積が進みつつある」とした上で「新規出店が路面店としての出店に結びつきにくいことや、難波寄りのエリア以外(主に地下鉄恵美須町駅周辺)での店舗流出に歯止めが掛からない」と指摘。日本橋エリアの今後については「街としてどういう業種・業態を集積させたいのかを明確に打ち出し、新規店舗の誘致に取り組むような動きが出ると、より良い方向へ向かうのでは」と話す。