吉本興業(大阪市中央区難波千日前)は5月26日、吉本新喜劇初の女座長に酒井藍さんが就任することを発表し、生國魂神社(いくたまじんじゃ)で就任会見を開いた。
1959(昭和34)年に「吉本ヴァラエティ」として始まった新喜劇。1999年に「座長」を明記してからは酒井さんが初の女座長。さらに酒井さんは30歳ということから、2006年に32歳で就任した小籔千豊さんの記録も更新し、最年少座長にも就任した。
ぽっちゃりキャラで「ブーブー。ブーブー。私人間ですねん」というギャグで知られる酒井さん。2007年に吉本新喜劇に入団し今年で10年目。座長に任命された理由としては「愛嬌(あいきょう)があり子どもから大人まで幅広い世代から愛されていることから、今までにない新たな風を吹き込んでくれるという期待を込めた」という。
就任会見では、紫の振り袖に金の帯を巻いた鮮やかな姿で登場。座長就任について、「まだ実感がない。就任について聞いたときドッキリかと思った」と話す。「特に同じく女性座員として活躍する森田まりこさんや浅香あき恵さんが泣いて喜んでくれたことがうれしかった」とも。今後の展望について聞かれると「女性座長として歴史を引き継ぎ、元気とパワーがいっぱいで、お客側も公演している側も楽しいと思える新喜劇にしたい」と意気込んだ。
酒井さんの新座長就任公演は7月26日~31日に行う。初日は酒井さんによる「口上」を予定。1階席=4,700円、2階席=4,200円。