南海電鉄が建設を進めている「なんばスカイオ」(大阪市中央区難波5)の商業エリア「なんばスカイオ Shops & Restaurants」の開業日が10月17日に決定した。
同社では、1885(明治18)年の「難波停車場」(現在の難波駅)の開設以来、南海ビル、なんばCITYなど、難波駅を中心としたターミナルの開発を手掛けてきた。1994年の関西国際空港開港以降は、「大阪の玄関口」となったなんばを発展させるため、南海サウスタワーホテル(現在のスイスホテル南海大阪)、なんばパークスも開業した。
「なんばスカイオ」は、南海電鉄本社が入居していた南海会館ビルを建て替えた新築高層ビル。地上31階、地下2階、高さは約148メートル、延べ床面積は約8万5000平方メートル。「世界のNAMBAへ」をコンセプトに、「国際交流拠点」「日本の伝統文化の発信」「時代への呼応」を目指して開発された。名称の「なんばスカイオ」は、世界の空「Sky」を飛び回る国際交流拠点としてのイメージと、大阪や地球をイメージする「O」から付けられた。
2階~6階と10階の商業エリア「なんばスカイオ Shops & Restaurants」には、物販・サービス=32店舗、飲食=9店舗の、計41店舗が出店する。2階、3階、10階には日常利用やオフィスワーカーに向けた利便性の高い店舗を集積する一方で、5階は日本の伝統文化、安全安心の食をテーマにした「伝統・文化の体験工房 ほんまもん」、6階には食・体・美をテーマにした「カラダのデザインサイト ヘルシーラボ」と、外国人観光客などの利用も想定する。
8月22日に新たに発表された出店店舗のうち、関西初出店するのは、2階=「サンルヴァン」(ベーカリーカフェ)、6階=「桷志田(かくいだ)」(飲食)、「タキザワ漢方廠(しょう)」(雑貨)、「ヤーマン」(美容機器)、全国初出店するのは、6階=「象印食堂」(飲食)、「金ごま本舗」(食品雑貨)、「ファミリーイナダ」(健康機器)。
営業時間は、物販=10時~21時、飲食=10時~23時。
また13階~30階のオフィスフロアのうち、26階~28階の3フロアに、米国発のシェアオフィス「WeWork(ウィーワーク)」が関西初出店する。2010年にニューヨークで事業開始したウィーワークは現在、22カ国74都市274カ所以上の拠点を持つ。プライベートオフィス、会議室、共用ラウンジなどを設ける。12月のサービス開始を予定する。