北堀江でクラフトビールを造っている神谷みずきさんが、9月に横浜で開催された「インターナショナル・ビアカップ2018」で金賞を獲得したのを記念し、出品作の「ダブルコーヒーアンバー」を醸造している。
神谷さんが「マクラーレンの工場をイメージしてデザインした」という店内
神谷さんは、大学卒業後にトヨタ自動車やダイハツ工業でカーデザイナーとして活躍した異色の経歴を持つビール醸造家。「メーカーを所有したい」と、以前から興味があったビール造りを思い立ち、2015年4月に西長堀駅近くにクラフトビール醸造所「MARCA(マルカ)」(大阪市西区北堀江3、TEL 06-6710-9487)をオープンした。
バーカウンターに15席を設ける、細長い店内の奥に小ぶりなタンクが並ぶ。「クラフトビール醸造所としてはかなり小さい方」と神谷さんは言うが、月間およそ1500リットルのクラフトビールを製造する。店頭で常時6~8種類前後のビールを提供するほか、全国のビアパブなどにも卸しているという。
店のオープン3周年を記念し4月に醸造したコーヒービール「ダブルコーヒーアンバー」を、日本地ビール協会が主催するビールのコンペティション「インターナショナル・ビアカップ2018」に出品したところ、「コーヒービール」部門で見事金賞を獲得した。神谷さんは昨年も「コーヒービール」部門で銀賞を、「セゾン」部門で銅賞を受賞しており、2年連続での受賞となった。神谷さんは「今後も常に新しいビールに挑戦していきたい」と意気込む。
「ダブルコーヒーアンバー」は、麦芽とコーヒーを通常の2倍使った濃厚なコーヒービール。二次発酵の際にコーヒー豆を漬け込むことで、フレッシュなコーヒーの香りを楽しめるという。現在醸造の真っ最中で、11月末ごろに提供できる見込みだという。店頭では50リットル分を販売する予定で、2週間ほどで売り切れる。
営業時間は、平日=18時~23時、土曜=15時~23時、日曜=15時~21時。