浪速区役所(浪速区敷津東1)が1月22日、学校法人エール学園(難波中3)と地域社会の発展、活性化に向けた「包括連携協定」を締結した。
1967(昭和42)年に予備校として開校。1988(昭和63)年から国際化の強化を目的に日本語学校も発足し、世界各国の留学生の就職・進学を支援してきた同校。浪速区とは約20年にわたって「らくがき消し」や「地域清掃」「防災訓練」などを連携して行い、今回はさらなる相互の連携の強化と地域社会の課題解決、活性化と発展を目的に同協定の締結に至った。
同日に区役所で行われた提携式で、長谷川惠一理事長は「留学生と地域住民の共生は、実質的には難しい。受け入れはじめの頃は、あまりいいイメージを持たれていなかったが、浪速区と連携して地域貢献活動を行っていくことで良い関係を築いていくことができた。そうした浪速区と改めて連携を強化することができてうれしい。留学生の皆さんにどんどん日本のファンになってほしい」と笑顔をみせた。
浪速区は市内24区の中で、過去5年間外国籍住人の増加率が最も高く、今後も地域社会の受け入れ体制が問われるという。榊正文区長は「外国籍の方々は今後日本と世界をつなぐ架け橋となっていく。もっと多くの留学生の方が学び、働く場になれたら」と話す。今後はこれまで行ってきた取り組みに加えて、さらに地域社会と同校との地域貢献や福祉、防災、教育に関する取り組みを強化していくという。