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「エール学園」が留学生主体でカフェイベント 地域住民と定期交流へ

笑顔で交流をする

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 浪速区の専門学校「学校法人エール学園」(大阪市浪速区難波中3、TEL 06-6647-0011)5号館で、留学生と地域住民が交流を図る「エールカフェ」が行われている。

「エールカフェ」の様子

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 約20年前から世界各国の留学生の就職・進学を支援してきた同校。現在約1300人の留学生が在籍する。今年初開催となる同カフェは、講師の西野陽子さんが生徒たちに「地域交流として何かできないか」という呼び掛けをしたところ、学生が自主的に考案。地域への呼び掛けも自分たちで行い、11月27日から毎週火曜に定期開催している。毎回内容も変えており、母国の紹介や歌、写真展、劇などさまざま。生徒たちは入念にリハーサルをし、日本語を勉強して臨むという。平均して約5人の浪速区の住人が参加して留学生との交流を図っている。

 1月29日は、「日本の観光地」をテーマに留学生たちからの、「なぜ方言があるのか」「琵琶湖にはいつ行くのがおすすめか」という質問から、「日本の自殺者が多いのはなぜか」という質問まで、さまざまな問題が飛び交い、前のめりになって話を聞く様子が見られた。生徒の一人は「学校で教わらないことを、人生の先輩から聞くことができて楽しい」と話す。参加した住民の一人は「普段はなかなか話せない、留学生の日本での将来の夢やビジョンを聞いてワクワクする」と話し、楽しんでいる様子が見られた。

 西野さんは「留学生は慣れない環境に自分のことで精いっぱいになりがちだが、自分も地域に住む一員として存在価値や意義を見いだしてほしい。日本の社会で学んだり働いたりする学生たちの入り口となれたら」と期待を込める。

 開催日時は、毎週火曜、9時30分~11時。参加無料。本年度は2月12日まで。来年度も開催予定。

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