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大丸心斎橋店・本館は9月20日開業 売り場面積1.3倍、「心斎橋フードホール」も

大丸心斎橋店本館のイメージ

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 「大丸心斎橋店 本館」(大阪市中央区心斎橋筋1)が9月20日、グランドオープンする。

地下2階の「心斎橋フードホール」

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 心斎橋で約300年の歴史を持つ同百貨店。1923(大正12)年に建てられた旧本館は、米国出身の建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの代表作で「大正モダン建築」と称された。2015(平成27)年12月30日に休館し、建て替え工事を行っているが、旧本館の建物、特に御堂筋側の外壁の歴史的価値が高いことから、建て替え後も御堂筋側の外壁は従来位置で残す。内装でも採取可能な部材は現物による再利用を行うほか、困難な部分は原型を型取りし、最新技術で再現する。高さが従来の40メートルから60メートルへと高くなるが、高層部を東側にセットバックすることで、御堂筋から見た建物外観の雰囲気は旧本館を継承する。

 本館のコンセプトは、「Delight the World『世界が憧れる、心斎橋へ。』」。「買い取り」「消化仕入れ」「定期賃貸借」という3つの取引形態の展開ミックスを見直すことで、ブランドの世界観を色濃く反映した売り場デザインや、特徴的なサービス・体験などを提供。品ぞろえ、デザイン、環境への配慮など「全方向で百貨店の未来の方向を示す革新的な『新百貨店モデル』を具現化した」という。富裕層やインバウンド客をこれまで以上に誘導する店を目指す。専門店は370店舗が出店し、うち関西初出店が37店舗、新業態が50店舗。

 地上11階、地下3階建てで、売り場は地上10階、地下2階まで。延べ床面積は6万6000平方メートル(旧本館=4万9000平方メートル)、売り場面積は4万平方メートル(同3万1000平方メートル)。

 フロア構成は、1階にコスメ・アクセサリー、2~3階にラグジュアリーブランド、4~6階にファッションと百貨店としてのメイン売り場を集積。地下鉄心斎橋駅と直結する地下1階はデパ地下、地下2階には「心斎橋フードホール」としてニューヨークの最新環境を取り入れたフードホールを設ける。7階の「心斎橋テラス(仮称)」は高層階のセットバック部分を利用したテラスで、「多忙な女性がストレスから解き放たれ、美しさに磨きをかけるための空間」になるという。8階はライフスタイル、9階は北館と一体化し「インバウンドセンター」を構築、「ポケモンセンターオーサカDX(ディーエックス)&ポケモンカフェ」などが出店する。10階はレストラン。

 営業時間は、ショップ=10時~20時30分、フードホール・テラスカフェ・レストラン=11時~23時。

 本館のグランドオープンは、2021年まで続く複合開発の先駆けとなる。現在、旧本館機能を引き継いだフロア構成となっている北館は、本館のグランドオープン後、2021年春の開業を目指しリニューアル工事に入る。地下2階~地上7階に「パルコ」が出店、8~14階に専門店が出店するほか、本館と北館の間を通る大宝寺通りの上空部を増築し、両館の2~10階部分を接続、一体化する。

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