バルイベント「サンタバル」が12月4日~8日、大阪・ミナミエリアを中心とした飲食店約250店で開催される。主催は一般社団法人OSAKAあかるクラブ(大阪市北区)。
堀江エリアの飲食店やアパレル店などで組織する「堀江の会」(西区北堀江1)会長で、バー「コベントガーデン」(北堀江2)を経営する梅田りささんが、2012(平成24)年から堀江・アメリカ村エリアで行われていたバルイベント「アメホリバル」を発展させる形で、2017(平成29)年に初開催した。
堀江エリア=31店、アメリカ村エリア=15店、東心斎橋エリア=66店、ウラなんばエリア=38店を中心に、なんば、梅田、阿波座エリアなど計246店が参加する。9月20日に開業した大丸心斎橋店の16店と、12月1日に開業するホテルロイヤルクラッシック大阪も参加。今年から空堀・谷町エリアの27店も加わった。バル時間は店により異なる。
参加者は、事前にリストバンド(500円、サンタ帽とガイドブックが付く)を購入した上で、各店舗で現金と、1フード1ドリンクのセットメニューとを交換する仕組み。同じお店でバルメニューを2回注文することはできない。昨年までは金券制だったが、事務局と店との換金に時間がかかったため、直接現金で飲食代金を支払うキャッシュオン方式に改めた。
同イベントは、梅田さんがボランティアとして関わっているチャリティーランイベント「サンタラン」とのコラボで開催する。2009(平成21)年から毎年開かれているサンタランは、大阪府内の病院に入院し、闘病している子どもたちにクリスマスプレゼントを届ける取り組みで、今年は12月8日に行う。参加者は参加費を支払いサンタクロースの格好をして大阪城公園をランニングし、事務局スタッフがその収益金で後日クリスマスプレゼントを購入し、子どもたちに手渡す。
梅田さんは「サンタランが大雨で参加者が激減し、クリスマスを病院で過ごす子どもにおもちゃを届けるためのイベントが本末転倒になりかけたことがきっかけで、サンタバルが生まれた」と話す。サンタバルでは、参加各店に募金箱を設置するほか、リストバンドの売上金の一部をプレゼント代に充てる。2017年は108万円、2018(平成30)年は174万円を寄付した。