新型コロナウイルス感染拡大の影響で売り上げが落ち込む大阪の店を救済するため5月11日、「大阪AID(ええど)」プロジェクトのクラウドファンディングがスタートした。開始54分で最低目標の200万円を突破し、最終目標を1,500万円に引き上げ、6 月11日まで支援を受け付けている。
大阪AIDは、苦しい状況に陥っている大阪市内の飲食店や美容院、宿泊施設などを応援するために立ち上がった緊急プロジェクトで、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で実施している。2,000円~100万円の支援金額に応じて「AIDカード」や感謝状などを返礼品として送る。参加店舗は200店舗以上。エリアは、なんばや心斎橋をはじめ、梅田や京橋など大阪市内。
発起人は大阪・西区商店会連盟「堀江の会」会長や「OSAKAあかるクラブ」実行委員、レストラン・バーを経営する梅田りささん。「アメホリバル」や「サンタバル」など大阪の街を明るくするための企画の仕掛け人でもある。
クラウドファンディングの支援者は、配布された「AIDカード」を参加店に持参すると、通常より割引された「応援メニュー」やオリジナルグッズを受け取ることができる。参加店は、無料で配布された「AIDカード」を1枚500円で販売することができ、店に現金収入が生まれる仕組みになっている。コロナ収束後には、経済のV字回復を目指し大阪を盛り上げるイベント「復活祭」も計画。当日限定の特別メニューや限定サービスを提供する予定。
梅田さんは「AIDカードが世に広まれば広まるほど、営業を再開した時、客が来ないかもしれない不安を解消し、店を活気付けることができる。そうやって売り上げの見込みを立てることが、私たち(店舗経営者)の希望になると信じている」とし、「プロジェクトとしては、店への一過性の支援だけではなく、継続した送客や、自粛が終わった後の楽しみを作り続けていきたい」と意気込む。