食品サンプル職人養成スクールの卒業展示会が現在、オンラインで開催されている。
同校を運営するのは食品サンプル店「デザインポケット」(大阪市中央区難波千日前)。食品サンプルの製作体験ができる店として2011(平成23)年にオープンし、新型コロナウイルスの感染拡大前は観光客を中心に年間1万5000人が来店していたという。
同店では後継者不足の解消を目的に2015(平成27)年から職人養成スクールを立ち上げ、運営してきた。9期目となる2020年4月期には5人が入学し、食品サンプル講義や色彩撮影学、卒業後の経営戦略などを学んだ。
今年は店内で作品を展示したほか、特設サイトを開設しオンラインでも作品を掲載。作品と動画は卒業生自身がオンライン環境を生かすような内容に仕上げた。卒業展に出展した30代女性は「本や映像ではなく、実際に食品サンプルを使いながら学べたのが大きい。フリーの食品サンプル職人として、イベントやECサイトで制作・販売をしていきたい」と意気込む。