近畿日本鉄道が7月1日、特急「アーバンライナー」を使った貨客混載事業を福山通運（広島県福山市）と共同で開始した。

　特急「アーバンライナー」の空きスペースを使い、大阪難波駅・名古屋駅間で実施する。近鉄にとっては、投資いらずで新たな収益につなげることができ、福山通運にとっては担い手不足や二酸化炭素の排出量削減につなげられる。車内販売の準備室として使用してきたスペースを荷物の置き場所にし、スペースは3辺合計80センチ以内の荷物が24個入る程度の広さだという。

　サービス名は「福山グリーン便」で、福山通運が大阪市内など同一エリア内で提供していた法人向けの当日配送サービス。今回の取り組みによって同サービスは、エリアをまたいで大阪市内から名古屋市内へ配達エリアを拡充する。料金は1,700円から。大阪を例に取ると、午前中に集荷できた荷物なら当日中に名古屋市内に届く。