現代アート作家の東清亜紀さん、北堀江で個展-「MUNI」が空間全体に

大小さまざまな「MUNI」が空間をつくる

大小さまざまな「MUNI」が空間をつくる

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 大阪・北堀江のギャラリー「Artist Space CERO」(大阪市西区北堀江1、TEL 06-6538-0077)で6月30日、現代アート作家の東清亜紀(とうせいあき)さんによる個展「MUNI/MUNI」が始まった。

「MUNI」の視線の先は

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 「MUNI」は東清さんが考えたオリジナルキャラクターで、人間をモチーフとした「唯一無二」「むにむにした赤ちゃんの肌のような見た目、触り心地」を表現した。同展は、ギャラリー内の空間全体をひとつの作品として見立てて、さまざまな表情の「MUNI」を配した。

 軟らかいスポンジでさまざまな大きさでかたどられ、赤、ピンク、紫、緑など8色の目をもつMUNIを空間に散らばらせた。「8」を「∞(無限大)」に読み替えて末広がりで縁起が良く、無限の可能性を秘めていると考えた。黒目の部分を金色にすることで、その人自身がきらきらしているさまを表現する。縦2メートル、横1メートル、奥行き70センチのソファ用のスポンジを取り寄せ、カッターナイフで切り取って製作、「ほっぺが大きく出ているものなど細部は異なる」と東清さん。空間に散らばった「MUNI」を「天」、それらを囲うように床から上を見上げる「MUNI」を「地」ととらえ「これまでヒトはさまざまなものに優劣をつけて区別してきた。一度原点に戻って、区別せずに同じものとして見るとどう映るのか、天と地(の境界)がない感じを表現した」(東清さん)と話す。

 東清さんは、新聞紙で作った「MUNI」をかぶるパフォーマンスも行っており、奈良市のバサラ祭りや西成区の夏祭りなど関西のさまざまな場所を歩いて、そこで出会う人々とのふれあいを大切にしている。今月3日に関西テレビで放送される「カンテーレ CRE8(クリエイト)」(深夜2時29分~)に出演、12日にはNOON(北区)で開催されるアートイベント「Mid-Blue CORE IN PAD」にも出演し、パフォーマンスを行う。

 開催時間は13時~19時(最終日は17時まで)。日曜休廊。7月11日まで。

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