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南堀江で日米アーティストのコラージュ作品展-新作・共作22点展示

日米アーティストのコラージュ作品22点を展示する「22 IDOLS」は、今月28日まで

日米アーティストのコラージュ作品22点を展示する「22 IDOLS」は、今月28日まで

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 1ドル札を使ったコラージュ作品展「22 IDOLS」が現在、南堀江のオルタナティブ・スペース「Pulp」(大阪市西区南堀江1)で行われている。カリフォルニアを拠点に活躍するウィルトン・スミスさんの新作11点と、東京在住のコラージュアーティスト河村康輔さんとスミスさんとの共作11点を展示するもの。

コラージュアーティストの河村康輔さん

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 1952年アメリカ生まれのスミスさんは、社会を皮肉った作品で知られるコラージュアーティスト。作品は全て、1940年~60年代の雑誌や新聞に描かれたイラストを素材に、カッターとのりを使って手作業で制作されたもの。これまでにデッド・ケネディーズやグリーン・デイなどパンクバンドのアルバムジャケット、50枚以上のレコードジャケットのほか、「The New Yorker」や「Playboy」、「Wired Magazine」の表紙やイラストなどを手がけている。

 河村さんがスミスさんと出会ったのは昨年、自身がアートディレクターを務める「ERECT Magazine」(12月創刊予定)の取材でサンフランシスコを訪れたとき。共に風刺の効いた作品、「身近なものを別の新しいものに変えること」を得意とする2人は、親子ほど離れた年の差にもかかわらず「何も言わなくても通じ合うもの」を感じたという。来年には共同で作品集を出版するほか、日本とアメリカで企画展も予定している2人。共作を気に入ったスミスさんから「この先ずっと一緒にやっていこう」とラブコールを受けた河村さんは「昔からずっとファンだったので、こうして一緒にできるなんて夢のよう」と話す。

 スミスさんからの呼びかけで実現した同展のコラボ企画。まず、スミスさんが1ドル札で十字架をかたどった原型を制作し、河村さんはそこに少しずつ背景を付け加えていった。「同じ素材を使って、どれぐらい違うものが作れるか試したかった」という河村さん。その言葉通り、会場にはすき間を空けてイラストを置いたスミスさんと、イラストで背景を埋め尽くした河村さん、2種類の対照的な作品が並ぶ。

 営業時間は13時~20時。入場無料。今月28日まで。

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