大阪市内各所を、地元のガイドの案内により楽しむイベント「大阪あそ歩(ぼ)」が10月17日からスタートする。広域なんば圏でも道頓堀・千日前かいわいを歩く2コースが実施される。
「大阪あそ歩」は、大阪市、大阪商工会議所、大阪観光コンベンション協会、水都大阪2009実行委員会により昨年10月に発足した大阪コミュニティ・ツーリズム推進連絡協議会が運営する「まち歩き」を中心としたイベント。総合プロデューサーに大阪府立大学特別教授の橋爪紳也さん、チーフプロデューサーに「長崎さるく博」をプロデュースしたフリープロデューサーの茶谷幸治さんが就任し、大阪の観光振興と地域の活性化を狙う。
昨年10月に実験的な取り組みとしてスタートし、今年4月には「まち歩き」25コースと「まち遊び」5プログラムを実施した。今回は「まち歩き」68コース、「まち遊び」7プログラムと大幅に拡大し、11月30日までの週末の中心に実施する。
新たに追加された「まち歩き」には、道頓堀五座を中心に日本橋から戎橋までを歩く「道頓堀繁盛記 ~道頓堀五座からくいだおれ、戎橋まで~」と、千日前の芸能文化を訪ねる「上方演芸隆盛の地・千日前ぶらぶら ~松竹・吉本を育んだ大興行街の今昔~」の2コースが含まれる。同2コースのガイドを務める以倉敬之さんは「道頓堀は道頓堀五座だけでなく、食、ジャズ、クルーズなどさまざまな切り口でまち歩きができる。今回は道頓堀の原点となった芝居を切り口に案内することにした」と話す。コースの選定とマップの作成に1カ月を費やしたという。
道頓堀コースは10月18日、11月29日に実施、千日前コースは10月28日と11月28日に実施する。時間はいずれも13時30分~。参加費用は1,000円で、事前申し込みが必要。
同協議会アシスタントプロデューサーの陸奥賢さんは「参加者の5割は大阪市内から、4割は大阪府内からと地元の参加者が多い。50代の女性の参加者が中心だが、20代、30代の参加者も多い」と話す。「単なるツアーというよりも、街づくりを目的に、街のインフラとしてのコース作りやマップ作りを行っている。2年後には大阪市内300コースを目指している」とも。