なんばパークスに「なんば~阿倍野間」の大型模型-土と緑の回廊を提案

なんばパークスに登場した大型模型。手前がスイスホテル南海大阪、奥には近鉄の超高層複合ビルの完成予想模型も。

なんばパークスに登場した大型模型。手前がスイスホテル南海大阪、奥には近鉄の超高層複合ビルの完成予想模型も。

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 なんばパークス(大阪市浪速区難波中2)7階「パークスホール」で現在、なんば~阿倍野間を200分の1で再現した大型模型が展示されている。

今宮戎方面からなんばパークスを望む

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 大型模型は、大阪芸術大学(大阪府南河内郡)が主催し、芸術計画学科がプロデュースする「なんばパークスアートプログラム」第6弾として行われている「土に遊ぶまち」のメーン展示として、環境デザイン学科の学生らが製作したもの。南海なんば駅周辺からJR天王寺駅周辺までの浪速区、天王寺区を中心としたエリアの航空写真を敷き詰めた上に、スイスホテル南海大阪、なんばパークス、新世界一帯、通天閣、天王寺駅ビルなど主要な建物を配置した。

 同展では、「アスファルトに覆われた都心を水と緑でよみがえらせる」をテーマに、屋上緑化が広がるなんばパークスから、阿倍野再開発で今後大きく変わる天王寺駅周辺を「土と緑の回廊」でつなぐプランを提案。大型模型でも両エリアをつなぐ「土系舗装と木陰のある歩道」「レール上に芝生を植えた路面電車」「なんばパークス南側の駐車場や店舗屋上の緑化」の3つの「回廊」を作り、実現可能な案として展示している。

 「なんばと天王寺間は、歩くと15分と近いが、これまであまりつながりがなかった」と環境デザイン学科長の若生謙二さん。若生さんは「天王寺動植物公園のあり方検討委員会」の委員長でもあり、天王寺動物園のアジアの熱帯雨林ゾーンに設けた「緑のトンネル」で土系舗装を使ったことから、両エリアを同舗装でつなぐことを思いつき、学生らとともに大型模型を作り上げた。天王寺では2014年の竣工を目指し近鉄が高さ300メートルと、日本一の超高層複合ビルの建設を進めているほか、東急不動産が大阪市内最大級のショッピングモールを2011年春に開業する

 生活とアートをつなぐ芸術・文化の「仕掛け人」を養成する芸術計画学科の学生らは、同展の企画・プロデュース・運営を担当する。これまでも音楽学科によるコンサートや写真学科による写真展など、他学科の持つコンテンツを活用したプログラムを実施、今後も同様の取り組みを続けていくという。

 展示時間は11時~20時(最終日は17時まで)。今月11日まで。

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