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宝恵駕籠行列、「サントリー地域文化賞」受賞-商店街の団結を評価

正月のミナミを彩る伝統行事

正月のミナミを彩る伝統行事

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 大阪・今宮戎(いまみやえびす)神社の宝恵駕籠(ほえかご)行列が「第33回サントリー地域文化賞」を受賞した。8月24日、サントリー文化財団(大阪市北区)が発表した。

今年の宝恵駕籠には、NHK連続テレビ小説「てっぱん」ヒロインの瀧本美織さんも登場した

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 1979(昭和54)年に制定され、今年で33回目を迎える同賞。全国の新聞社やNHKから、地域文化の発展に貢献した個人または団体の推薦を受け、書面調査と現地調査を行い、活動実績、独自性、地域の文化向上に与えた影響、継続性、将来への発展性などの選考基準と照らし合わせ、毎年5件を選び顕彰している。

 宮城県気仙沼市の環境保全活動、茨城県桜川市の街づくり活動、三重県多気町の高校生レストラン、福岡県北九州市の高校生による水辺探索と共に同賞に選ばれた宝恵駕籠行列は、大阪・ミナミエリアで毎年正月に行われる伝統的な庶民の祭り。

 商売繁盛の神様として知られる今宮戎神社(浪速区)の「十日戎」に参る大阪商人と花街の祭りを現代に継承し、地元商店街が団結して地域の活性化のための取り組む姿が評価された。江戸時代から250年以上続く伝統行事だが、戦後、ミナミの花街の衰退に伴い途絶えていたものを、1966(昭和41)年に「宝恵駕保存会」(現、宝恵駕振興会)を結成し復活。現在では、ミナミの4商店街が協力して行い、庶民の正月の恒例行事として定着している。

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