アクリル樹脂メーカーと若手クリエーターが共同で展示会

関西からは、花屋設計部の伊藤真二さん、アルファヴィルの竹口健太郎さん、山本麻子さんらが参加。写真は展示の様子(撮影=細矢仁)

関西からは、花屋設計部の伊藤真二さん、アルファヴィルの竹口健太郎さん、山本麻子さんらが参加。写真は展示の様子(撮影=細矢仁)

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 北堀江のショールーム「インターオフィス大阪支店ショールーム」(大阪市西区北堀江1、TEL 06-6532-7001)で、展示会「The forms of transparency とうめいのかたち展」が開催されている。

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 建築家や写真家、グラフィックデザイナーなどで構成される「とうめいのかたち実行委員会」が主催する同展は、アクリル樹脂加工メーカー「さくら樹脂」(神奈川県横浜市)と若手クリエータが共同で製作した家具やプロダクトのプロトタイプを展示するもの。2006年12月に東京で開催し好評を博した展覧会が札幌を経て、大阪へと巡回した。

 高度なものづくり技術を有しながらも元請け企業の海外進出等が原因で受注機会が減少している小規模製造業者と建築家やクリエーターが、デザインを通して協力し合い、互いの長所を生かして展示物の共同開発を進めてきた。同展では、3年間の技術開発で実用化したという「アクリル重合法」により、アクリル素材そのものからその加工までを一貫生産した作品や、デザイナーが橋渡しとなり実現した、金属・木材・ガラスなどの異素材とアクリル樹脂の組み合わせによる作品を展示。今後、順次商品化していくという。

 プロジェクトへの参加者は、建築家をはじめ家具やプロダクトのデザイナー、グラフィックデザイナー、ウェブデザイナー、構造エンジニア、写真家、編集者へと拡大し、各分野の専門家が連携することで、ものづくりに関する総合的なプロデュースを行っている。2006年11月には活動の中核となる「有限責任事業組合ファクトリープロジェクト」を設立。ものづくり企業とデザイナー、一般消費者間のコミュニケーションを促し、優れた技術、技能をプロダクトやグラフィックなどさまざまなデザインに定着し社会に送り出すことを通じ、持続可能なものづくりネットワークの形成に寄与することを目的とし、今後も継続的に活動を続けていくという。

 入場無料。開催時間は10時~18時。6月1日まで。

ファクトリープロジェクト株式会社さくら樹脂株式会社インターオフィス

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