道頓堀の当日チケット販売ブース「TTC」、6月から本格運用へ

チケット販売ブース「TTC」

チケット販売ブース「TTC」

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 道頓堀の当日券専用のチケット販売ブース「TODAY'S TICKETS CENTER(略称=TTC)」(大阪市中央区道頓堀1、TEL 06-6213-8819)が6月から本格運用に入る。

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 同ブースは、「中座くいだおれビル」1階に3月5日にオープンしたもので、NPO法人ライブエンターテイメント推進協議会(住之江区)が運営する。同協議会では演劇、映画、コンサートなどのライブエンターテインメントの振興と日本の観光コンテンツの創造を目指した事業を展開しており、TTCはこれらの活動を総括する事業と位置付けている。

 主に京阪神エリアの当日券のみを取り扱っており、米ブロードウェーの「tkts(チケッツ)」をモデルに定価の2割引程度で販売する。希望のイベントを選び料金を支払った後バウチャー(引換券)を受け取り、イベント会場でバウチャーを提示し入場券と交換するなどして利用する。現在は実証実験期間と位置付け、6月から本格運用に入る。

 実証実験では割引当日券を求める層を調査し、価格ニーズや消費者からの声を収集している。「どのような催しに興味があるのか、観劇に適当な価格はいくらか、劇場側に何を求めているのかなどをリサーチしている。またTTCをより多くの人に発信することで、公演観客層の拡大を試みている」と同協議会の緒方江美さん。「本格運用に向け、音楽ライブやまち歩きなど、幅広いジャンルのチケットを提供していきたい」とも。

 現在は1日平均20人の利用があり、20~40代の女性が中心。「吉本新喜劇」「松竹座」「劇団四季」「宝塚歌劇団」など大手劇場のチケットを求める客が多い。「4月の一番人気は国立文楽劇場の『妹背山婦女庭訓』第2部だった。上演期間の長いものが人気で、2部からの観劇ということで初心者にとって挑戦しやすい観劇だという声があった」と緒方さん。観光客には「上方芸能ナイト」「大阪プロレス」などのチケットを勧めているという。

 告知方法としてツイッターも活用しており、1日3回はつぶやいているという。ツイッターを見て来場する客は20代が中心で、東京や横浜などからの観光客も。「取扱チケット情報以外にも、スタッフがつぶやいた公演紹介もリツイートされるなど、つながるツールとして引き続き可能性を探っていく」(緒方さん)という。

 営業時間は10時~18時。

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