書籍「ミナミ再生を語り継ぐ 繁華街の環境浄化とまちづくりの実践」が5月20日、刊行された。
著者は、戎橋筋商店街事務局に勤める山本英夫さんと、大阪公立大学の特任教授で都市計画の専門家・橋爪紳也さん。世界的な観光地となった難波周辺(ミナミ)における25年間の取り組みの歩みを著者の経験と関係者への聞き取りを基に描く。0章から第3章までは橋爪さん監修の下、山本さんが主に執筆し、第4章は橋爪さんが担当した。
0章ではミナミのルーツやまちぐるみでの再生が始まるまでの経緯を描き、1章では違法看板や違法駐輪、客引きなど2000年代から顕著になった治安悪化に対してどのように対策したかを紹介する。2章では道頓堀川の再生事業や、御堂筋の空間再編事業、2023年に誕生した「なんば広場」完成までの取り組みを紹介。3章ではなんば広場に設置されている平和を願う女神像や、火災に見舞われた法善寺横丁、コロナ下での行政との連携など「非常事態からの復興」を扱う。最終章の4章では、今後の都市機能の変化を見据えた、課題や展望を示す。
難波の北東に位置する島之内で生まれ育った橋爪さんは「環境浄化の取り組み、コロナ禍からの立ち直りなど、これまでの積み重ねが現在のにぎわいにつながっている。ミナミの環境改善に尽力してきた人々の記録を知ってほしい」と話す。
価格は1,500円。