なんばで「肺高血圧症」啓発イベント-セミナー・模擬診断など

ガレリアコートで行われた診断デモンストレーション

ガレリアコートで行われた診断デモンストレーション

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 バイエル薬品(東京都千代田区)は6月3日、大阪・なんばで肺高血圧症の啓発イベントを行った。

スマイルマークを貼る親子連れ

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 同社が取り組む肺高血圧症の新薬開発に伴い、病気の認知度を上げようと企画。NPO法人「PAHの会」(神奈川県大和市)と提携し、初の啓発イベントを企画。講演会とデモンストレーションを行った。肺高血圧症は心臓から肺に血液を送る血管の内腔(ないこう)が狭くなることで、血液が通りにくくなり、肺動脈の血圧が高くなる病気。心臓の右心室に負担がかかることから、右心不全を引き起こすきっかけになる。

 この日はまずスイスホテル南海大阪(大阪市中央区難波5)で、肺高血圧症について学ぶ講演会を開催。この病気に取り組む医師らが登壇し、参加者に向けて病気の特徴や生活への影響などを解説した。その後「なんばCITY」(同)地下1階のイベントスペース「ガレリアコート」で診断デモンストレーションや模擬診断、パルスオキシメーターでの酸素飽和度測定体験などを実施。参加者にはスマイルを描いたシールを貼ってもらい、代わりにこの病気のイメージカラーであるスミレ色のリボンシールを進呈した。

 同社広報の石川貴枝子さんは「治療する環境を整えていきたい。そのためには一般の人に、この病気についてもっと知っていただかなくてはと考えている」と話す。PAH会理事長の村上紀子さんは「医師にもまだ知識が浸透していないのが現状。命に関わる病気だが偏見もまだまだあるので、どんどん啓発していきたい。認知度が上がれば、医療環境の改善につながるのでは」と期待を込める。昨年9月に東京で開催し、大阪では今回が初。今後は全国に「どんどん展開していきたい」という。

 デモンストレーションを見学した家族(大阪市)は、「知らない病気だったが、一つ勉強になった。何か不調があればすぐ診断にかかるようにしたい」と話した。

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