スイスホテル南海大阪で「クラヤミ食堂」-目隠し・暗闇の中でディナー

「暗闇」の中でディナーを楽しむ「クラヤミ食堂」。初対面どうしだが、普段より会話が弾むという

「暗闇」の中でディナーを楽しむ「クラヤミ食堂」。初対面どうしだが、普段より会話が弾むという

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 スイスホテル南海大阪(大阪市中央区難波5、TEL 06-6646-1111)で10月24日、「暗闇」の中で食事を楽しむ「クラヤミ食堂 秋バージョン in OSAKA」が開催された。企画するのは、博報堂(東京都港区)の研究チーム「こどもごころ製作所」。

アイマスクを装着した参加者は恐る恐る料理やワインに手を伸ばす

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 こどもごころ製作所は、博報堂の企業内大学「HAKUHODO UNIV.(通称=博報堂大学)」の「構想ラボ」第1号として活動している組織。現代の日本人が失いつつある「こどもごころ(冒険心や純粋な気持ち、さらには元々日本人が持っていた豊かな感性や感覚)」を改めて取り戻すためのさまざまな活動を展開しており、「クラヤミ食堂」はその一環となるもの。東京では定期的に開催し注目を集めているイベントで、大阪での開催は今回が初となる。

 会場はホテル35階の宴会場。スタッフが、アイマスクを装着した参加者らを一人ひとり席に誘導。「初対面」どうしが近くの席になるように配置され、「暗闇」の中で参加者らは緊張の面持ちで席に着いた。料理は「秋の収穫祭」をテーマに、遊び心に満ちた7品構成のフルコースを提供。主催者が「暗闇での食べ方のマナー」を説明した後料理が運ばれ、参加者らは恐る恐る料理やワインに手を伸ばし、「味」「におい」「食感」でディナーを楽しんだ。

 イベントが進むにつれ参加者はリラックスした様子で、近くの席の人との会話を楽しむ姿が見られた。イベント終盤には、司会者の合図で参加者は一斉にアイマスクを取った。イベントに初参加した30代の男性は「最初は不安だったが、全員が目隠しをしているので、知らない人とでも普段より気軽に話せた。テーブルで連帯感が生まれ、アイマスクを取った時にはこれまでにない感動が生まれた」と感想を話す。「普段感じることがないドキドキ感やワクワク感、想像力を使った2時間で、子どものころに戻れた気がする」(同)とも。

 同ホテル広報担当の吉田有希さんは「今回のイベントは、告知期間が短かったにもかかわらずすぐに満席となった。反響を見て、今後も当ホテルで開催していきたい」と話す。

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