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ホテル日航大阪で切り絵展-若手芸術家応援プロジェクトの一環で

2階ロビーの「光の壁」を利用して、ステンドグラスのように作品を展示する

2階ロビーの「光の壁」を利用して、ステンドグラスのように作品を展示する

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 心斎橋の「ホテル日航大阪」(大阪市中央区西心斎橋1、TEL 06-6244-1111)2階ロビーで現在、大阪を拠点に活動する切り絵作家・保下真澄(ぼうした ますみ)さんの作品展が行われている。

御堂筋を歩く人々を表現した作品

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 同ホテルは昨年10月、公募制の若手芸術家応援プロジェクト「心斎橋アートスクエア」を始動。国内在住のアーティストを対象に、作品の展示や演奏会の会場としてホテル館内を無料で開放する。マーケティング室の岩名亜弥さんは「ファストファッションの影響で、若者の目が再び大阪・ミナミに向き始めている。地域のみなさんと一緒になって、もう一度ミナミから新しい文化や芸術を発信していきたいという思いで企画した」と経緯を説明する。

 同プロジェクト第2弾となる今回は、「最初の応募者だった」(岩名さん)保下さんを取り上げる。保下さんは、1984(昭和59)年石川県輪島市生まれ。小学校の図工の時間に切り絵を学んだことがきっかけで、自己流で制作を続けてきた。2004年に渡米してからは、カリフォルニア州立シャボーカレッジでグラフィックデザインを学ぶ傍ら、サンフランシスコの風景を切り絵で表現するようになっていったという。現在は大阪を拠点に、グラフィックデザイナー兼切り絵作家として活動する。

 会場の2階ロビーには、御堂筋の風景を切り取ったモノクロ作品「Midosuji」や、御堂筋のテーマカラーである赤とモノクロを使って御堂筋を歩く人々を表現した「南へ」「赤の男性」など計5作品が並ぶ。エレベーターを上がってすぐの目立つ場所とあって、「写真を撮って行かれる方も多い」(同)という。

 昨年10月に行われた第1弾では、書家・杉山冬木さんの作品を3階のフレンチレストラン「レ・セレブリテ」の店内に展示した。「フレンチと書という異色のコラボレーションがとても好評だった」と岩名さん。今後も「作品の良さを引き出せるよう、廊下やロビーでの展示はもちろん、レストランとのコラボも積極的に行いたい。ギャラリーで鑑賞するのとはひと味違った面白さを提供できれば」と話す。

 展示時間は終日。入場無料。2月6日まで。

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