中座くいだおれビル、19日にリニューアル-会見に「太郎」も登場

記者会見に登場した「くいだおれ太郎」と、女将(おかみ)を務めていた柿木道子さん

記者会見に登場した「くいだおれ太郎」と、女将(おかみ)を務めていた柿木道子さん

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 道頓堀の飲食ビル「中座くいだおれビル」(大阪市中央区道頓堀1)が7月19日にリニューアルオープンするのに先立ち、同15日、同店で記者発表が行われた。記者発表には「くいだおれ太郎」も参加し、道頓堀への復帰を正式に発表した。

「くいだおれ太郎」が登場し、報道陣の注目を集めた

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 同ビルは、もともと道頓堀五座の一つである中座跡に「セラヴィスクエア中座」として2004年にオープンしたが、運営会社が昨年5月に会社更生法の適用を申請し、経営破たんしていたもの。現在はジーティースリー特定目的会社(東京都港区)が保有しており、ソルト・コンソーシアム(同)のプロデュースによりリニューアル工事が進められていた。

 リニューアルオープンと同時に、昨年閉店した老舗料理店「大阪名物くいだおれ」から「くいだおれ」の名称と名物人形「くいだおれ太郎」を借り受け、「中座くいだおれビル」として運営する。インテリアデザイナーとして活躍するグラマラスの森田恭通さんがデザインしたファサードは、「太郎」をモチーフに「カオスの大阪」を表現した。19日からは店頭に「太郎」が立ち、観光客らを出迎える。

 会見の冒頭で、ジーティースリー特定目的会社の中町純一さんが「昨年10月に『太郎』が道頓堀に戻ることが決まった。大変な経済状況だが、リニューアルできうれしく思う」とあいさつ。ファサードのデザインについては、森田さんが「太郎が戻るための新居を作るつもりでデザインした。大きな折り紙を建物に巻き付けているイメージで、13種の『太郎』のシルエットを入れた」と説明した。

 この日は「大阪名物くいだおれ」で女将(おかみ)を務めていた柿木道子さんも駆け付け、「『太郎』と『くいだおれ』という名前が道頓堀に復活してうれしい。太郎も『すごいビルで働かせもらえるんやなあ。頑張って太鼓たたかなあかんなあ』というてます。これからもよろしゅうおたのもうします」とあいさつすると、会場からは拍手がわき起こった。

 同ビルには、地下1階から地上5階までの6フロアに飲食店など21店舗が入居する。1階に設けたフードコート「中座8ストリート」には、シュークリームをたこ焼きに見立て、かつお節風のチョコレートをかけたスイーツ「シュータコヤキ」、揚げパン「アゲマル」、尼崎の老舗お好み焼き「ぎゅんた」などが出店する。「たこ焼きを食べて、くしかつを食べて、スイーツを食べて、バールでお酒を飲むという大阪体験を1カ所でできるようにした」とソルト・コンソーシアムの井上盛夫さんは説明する。

 そのほか、最先端技術を使用した世界初の動画プリクラ「未来SNAP」、1990年代に須磨海岸にあった海の家を再現したバー「トリコロール」、フードファイターのジャイアント白田さんがオーナーを務めるくしかつ「しろたや」、劇場「studio ZAZA」などが出店する。

 19日10時30分から行われるテープカットには、「くいだおれ太郎」のほか、橋下徹大阪府知事も参加する。

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