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難波のアートビルに「アート自販機」-ジュース購入でミラーボール点灯

「A.I.R. 1963ビルディング」前に登場したアート自販機「Reflex2011」

「A.I.R. 1963ビルディング」前に登場したアート自販機「Reflex2011」

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 JR難波駅近くのアートビル「A.I.R. 1963ビルディング」(大阪市浪速区元町1)前に、アーティストがデザインした自動販売機「Reflex2011」が登場した。

アートビル「A.I.R. 1963ビルディング」の全景

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 同自販機は、アーティストで、成安造形大学の准教授を務める笹岡敬さんが製作したもの。白色の筐体(きょうたい)に、シルバーの水玉模様を全面にちりばめ、自販機上に照明とミラーボールを設置した。飲料を購入すると、飲料が「ガチャン」と落ちる音に反応し照明にスイッチが入り、ミラーボールが一定時間回り始める。

 同自販機は、同ビルに事務所を構え、同ビルのプロデュースを手がけるケイ・ファクトリーの小森隆司さんが、サントリーの協力を得て実現した。「夜間に見るのがおすすめ。この場所にとどまらず、街自体にアート自販機を設置することでムーブメントにできれば」と小森さん。

 2009年10月にオープンした同ビル。もともと日本通運湊町営業所として使われていたが、取り壊す予定だったところを、ビル再生、ビルの経営企画コンサルティングなどを手掛ける商空間(中央区)がマスターリースし、リノベーションした。1階にはカフェや美容室などの路面店が入るほか、2階にはオリジナルアクセサリー、古着などのショップが、3階にギャラリー、4階にクリエーターが入る。屋上も農園として貸し出している。

 同社の小川さんは「オープンしてからずっと満室が続いている。新築のビルなら建った時がピークで、どんどん古くなるが、もともと古いビルなら、ちょっとずつ良くなっていく。大阪にはアーティストが好むようなビルが少ない」と話す。小川さんは同ビル以外にもビルのリノベーションを手掛ける。

 小森さんは「今はまだまだ『空間をどう作っていくか』を考えている段階だが、今後はビル全体を使ったイベントを実施したり、アーティストのインキュベーション機能を持たせたりしていきたい」と意気込む。

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