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南堀江で奥村昭夫さんデザイン展-研究室設け「仕事」受注も

名刺のデザインについて、発注者と話をしながら仕上げる奥村さん

名刺のデザインについて、発注者と話をしながら仕上げる奥村さん

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 南堀江の「dddギャラリー」(大阪市西区南堀江1、TEL 06-6110-4635)で現在、ロート製薬や江崎グリコなどのロゴマークをデザインした奥村昭夫さんの企画展「奥村昭夫と仕事」展が行われている。

自由に持ち帰ることができる166種のカード

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 1943(昭和18)年東京生まれの奥村さんは、1965(昭和40)年に第一紙行を退社後、アドラ、ユーピーブレーンを経て、1972(昭和47)年パッケージクリエイトを設立。2001年に同社解散後、インターメディアラボ内に研究室を開設。2007年に京都大学客員教授に就任、2008年に西北大学(中国・西安)客座教授に就任した。代表作として、京都大学iPS細胞研究所、江崎グリコ、ロート製薬のV.I.(ビジュアル・アイデンティティー)、月桂冠、牛乳石鹸共進社、ハウス食品、江崎グリコ、近鉄百貨店のパッケージなどを手掛ける。

 同展では、奥村さんがこれまでデザインしたシンボルマークのうち166種をカード形式で展示、好きなカードを自由に持ち帰ることができるようにしたほか、牛乳石鹸やグリコプリッツ、近鉄百貨店などのパッケージ、さまざまなポスターの展示、京都大学デザインプロジェクトの紹介などを行う。会場の一部を研究室に見立て、月の半分ほどは奥村さんが実際に同ギャラリーで「仕事」をする試みも。普段は引き受けることがない「名刺デザイン」(80枚=1万円)、「ポスターデザイン」(B1サイズ=3万円)を受け付け、名刺は15分ほどで、ポスターも1週間ほどで完成させる。

 奥村さんは「大学では、表現を教えるのではなく、デザインの考え方を教えている。考え方で本質的な答えを出すことがデザイン」と話す。同ギャラリーを運営するDNPアートコミュニケーションズ(同)コーディネーターの辰馬知佳子さんは「奥村さんがギャラリーに在廊するという、めったにない機会なので、ぜひ見に来てほしい」と話す。

 開廊時間は11時~19時(土曜は18時まで)。日曜・月曜・祝日定休。入場無料。3月8日まで。奥村さんの在廊スケジュールは同ギャラリーのホームページで確認できる。

 2月18日には、小説家のいしいしんじさんとのトークイベントを開催。ホームページから事前申し込みが必要。開催時間は15時~16時30分。3月3日には「奥村バー」と題し、奥村さんゆかりのレストランやワイナリーが集まり「ちょっと大人のバー」(奥村さん)を開く。開催時間は17時~19時。入場無料。

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