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心斎橋の美容サロン、外国人に向け「大阪ビューティー」発信

外国人向けに着付けをしている様子

外国人向けに着付けをしている様子

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 心斎橋の美容サロン「ピーチビューティー心斎橋」(大阪市中央区心斎橋1)のオーナー大倉伸三さんが、心斎橋美容団体「OSAKA SHINSAIBASHI Beauty Association」を設立し、外国人観光客に向け情報発信を行っている。

中国語レッスンの様子

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 2014年10月ごろに企画を立ち上げ、現在、まつ毛エクステサロンや美容整形外科など、心斎橋かいわいの美容店約30店舗が同団体に所属している。「ミナミが外国人観光客で盛り上がっているといわれているにも関わらず、心斎橋筋商店街を1筋離れると美容室が閑散としているのを見てどうにかしなければと思った」と大倉さんは話す。大阪観光局やピーチアビエーションの後押しもあり、月6人程度の外国人顧客の獲得に成功している店舗もあるという。

 活動の主な拡散方法はSNSで、特に中国版フェイスブック「Weibo(ウェイボー)」や、中国で人気のSNS「Wechat(ウィーチャット)」に力を入れているという。そのほか、フェイスブックに多言語で投稿したり、チラシを配ったりなどの広報活動を行っている。団体に所属している店舗の従業員には、毎週火曜には「着付け」、隔週水曜には「中国語」のレッスンを約2時間行うなど、外国人客に対応できるための体制も整えている。

 外国人に一番人気のメニューは「ヘッドスパ」や「トリートメント」。「きれいになってから大阪での観光を楽しみましょう」という提案をうたっている効果もあり、まつ毛エクステや髪の毛のセットの施術を終えた後、浴衣を着てグリコ看板の前で記念撮影し、「日本で一番やりたかったことができた」と感動の声を漏らしたという人もいたという。

 大倉さんは「夏には髪型をアップスタイルにし、冬には暗めのカラーをするなど日本の四季から生まれる感性の豊かさを美容で表現したい。5年後には韓国の明洞(ミョンドン)のように心斎橋を世界が誇るビューティーストリートにするのが目標」と意気込む。

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