大丸心斎橋店で「テミルプロジェクト」-知的障害者と有名パティシエがコラボ

さまざまなスイーツを販売する

さまざまなスイーツを販売する

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 大丸心斎橋店(大阪市中央区心斎橋筋1、TEL 06-6271-1231)北館地下1階入り口横で11月16日、知的障害者と有名パティシエがコラボレーションし作ったスイーツを販売する「テミルプロジェクト」の催事出店が始まった。

食品売り場ではなく、地下鉄「心斎橋駅」改札前に出店する

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 デザインを通して健常者と障害者が共存できる社会を目指す事業を展開するテミル(東京都港区)が手掛ける同プロジェクト。有名パティシエが開発したレシピを基に、社会福祉法人などの施設に勤務する知的障害者がスイーツを作り、人気絵本作家やイラストレーターによるパッケージデザインで商品を包み販売する。これにより最低賃金の確保をしようというビジネスモデルが評価を受け、2011年度のグッドデザイン賞を受けた。

 同プロジェクトに賛同するパティシエは、モンサンクレールの辻口博啓さん、ユーハイムの安藤明さんなど。参加する社会福祉法人は、はるにれの里(北海道石狩市)、北摂杉の子会(大阪府高槻市)、以和貴会(奈良県香芝市)など。販売するのは、「マフィン」(210円)、「抹茶とレモンのパウンドケーキ」(ホール=1,500円、カット=220円)、「ガレット」(6枚入り=980円)、「クッキー」(330円)など。

 同プロジェクトの商品が西日本の百貨店で販売されるのは初めて。同店では、「テミルプロジェクトに流通の場を提供するだけでなく、より多くのお客さまにプロジェクトの実態とおいしいスイーツを認識していただく情報発信の場」と位置付けている。同店食品部プロモーションスタッフ和洋菓子担当の岡田一良さんは「テミルプロジェクトでは、シェフに『自分の店で売れるクオリティーを求めてほしい』と依頼している。実際に試食したがクオリティーは十分高い」と話す。

 営業時間は10時~20時30分。今月22日まで。

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