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近鉄、新型特急「しまかぜ」報道陣に公開-全席革張りでデラックス仕様

大阪上本町駅に入線した「しまかぜ」

大阪上本町駅に入線した「しまかぜ」

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 近畿日本鉄道が3月21日から運行を開始する新型特急「しまかぜ」が7日、メディアに公開された。

乗客を出迎えるアテンダントは4人乗車する

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 「しまかぜ」は、伊勢神宮の20年に1度の「式年遷宮」に合わせ製造された新型観光特急で、大阪難波駅と、近鉄名古屋駅を起点に、伊勢・賢島方面を結ぶ6両編成の列車。2編成製造され、大阪難波駅~賢島駅間(約2時間20分)、近鉄名古屋駅~賢島駅間(約2時間)を、それぞれ1日1往復する(水曜は運休)。大阪難波駅~賢島駅間の停車駅は、大阪上本町、鶴橋、大和八木、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方の各駅。

 「志摩に吹く風の爽やかさ」から名付けた「しまかぜ」は、「伊勢志摩の晴れやかな空」をイメージした、ブルーを基調にした車体が特徴。エントランスに御影石を敷き詰めたり、全車に横揺れ軽減装置を設置したりするなど、従来の特急列車に比べ設備を充実させた。座席は全て、本革を使ったデラックスカー仕様の3列配置とし、シートピッチも125センチと広く取った。シートにはふくらはぎを支える電動レッグレストのほか、鉄道車両として初めて、背もたれにエアクッションを採用、腰部の硬さを調整するランバーサポート機能・リラクセーション機能を備えている。

 1号車と6号車はハイデッカーとし、前方・後方視界を楽しむことができる展望車両。3号車は2階建てのカフェ車両で、「海の幸ピラフ」「松阪牛カレー」「伊勢海老風味みそ汁」などの食事、沿線の地ビール、ワイン、オリジナルスイーツを提供する(一部メニューは自席への持ち込み可能)。4号車はグループ席車両で、6人用個室を3カ所と、和風個室・洋風個室(各4人用)を各1カ所設ける。定員138人。

 2月21日10時30分に発売された運行初日(3月21日分)の大阪難波駅発、賢島方面行きの特急券は、発売からわずか2分で、全138席分を完売した。料金は、運賃・特急料金に加え、乗車キロ数に応じた「しまかぜ」特別車両料金が必要になるほか、個室の利用には別途1,000円がかかる。運賃・特急料金を含む「しまかぜ」の大阪難波駅~賢島駅間の料金は、片道4,810円。

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