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千日前に「千日庭園」-町家ギャラリーに京都の禅寺を再現

「千日前の喧噪(けんそう)の中にあえて静寂な空間を演出したかった」と話す旗谷吉員さん

「千日前の喧噪(けんそう)の中にあえて静寂な空間を演出したかった」と話す旗谷吉員さん

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 昔ながらの町家を生かした千日前のギャラリー「Gallery AMI & KANOKO」(大阪市中央区千日前1、TEL 06-6214-2595)で現在、現代美術家・旗谷吉員さんの個展「千日庭園」が行われている。

京都の4つの寺で撮影した石庭の写真を組み合わせたコラージュ作品

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 1953(昭和28)年兵庫県神戸市生まれの旗谷さんは、1979(昭和54)年に愛知県立芸術大学大学院研究科を卒業。絵画と雑誌の切り抜きを組み合わせて西洋絵画の名作を再現するなど、コラージュ作品を中心に制作活動を行う。

 「歓楽街にあるこの町家ギャラリーに、京都の禅寺のような静寂な空間を演出しよう」と企画した同展。2階の和室には、桃山時代の障壁画をアクリル画で再現した絵画作品3点と、「竜安寺」など京都の4つの寺で撮影した石庭の写真をコラージュした作品が並ぶ。

 「豊臣秀吉が天下を治めた桃山時代は大阪に文化が栄えた時代。当時の千日前周辺も自然がありお寺が立つ京都のような場所だったのでは。今やすっかりその面影はなくなってしまったが、訪れた人が当時に思いをはせられるような空間を作りたかった」と旗谷さん。同展はまだ「テスト段階」で、最終的には「この部屋全体を作品で埋め尽くしたい」と話す。

 開催時間は12時~19時まで(土曜は16時まで)。入場無料。今月18日まで。

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