新町で「ニライカナイ」テーマに写真展-大阪ミナミの写真も

日常生活の中での「ニライカナイ」を切り取った写真展

日常生活の中での「ニライカナイ」を切り取った写真展

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 大阪・新町のギャラリーマゴット(大阪市西区新町1、TEL 06-6940-7257)で現在、沖縄などに伝わる概念「ニライカナイ」をテーマにした写真展「ニライカナイ 4」が開催されている。

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 同展は、予備校で物理を教える寺田正春さんの個展。寺田さんは40年ほどの写真のキャリアを持ち、仕事で広島や京都に通う傍ら各地で写真を撮り続けている。旅行で沖縄を訪れた際に、その風景やのんびりとした時間に感銘を受け、これまで10回以上同地を訪れている。「沖縄で少し高い場所に上がると、周囲には海が見え、自分も海から来たんだと感じることができる」と寺田さん。「ニライカナイ」とは、沖縄や奄美に伝わる概念で、「良いことも悪いことも、穀物も病気も、すべてが海からやってきて、そして海へと戻っていくという考え方」だという。

 これまで同テーマで3回の個展を行い、いずれも沖縄で撮影した写真が中心だったが、4回目となる今回は大阪、広島、尾道など、沖縄以外の地域で撮影した写真を中心にセレクトした。「死を意識し、自分がどこから来てどこへ行くのかということを考える時、沖縄でなくても目の前の景色の中でも、ニライカナイを感じることができる」という。3回目までは風景写真が多かったが、今回は人の生き様を写した写真が多くなった。

 モノクロ写真ばかり20点を展示するほか、60枚の写真をPC上でも見ることができる。道頓堀を自転車で走り抜ける女性、南海難波駅などが入る南海ビルの光り輝く屋上、なんばパークスを歩く家族など、広域なんば圏内の風景も多数展示されている。それぞれの写真で「ニライカナイ」を感じることができると寺田さんは説明する。

 営業時間は12時~20時(最終日は18時まで)。入場無料。10月4日まで。

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