デジタル空間やeスポーツを活用して地域課題を解決する株式会社Meta Osaka(所在地:大阪市中央区、代表取締役:毛利 英昭、以下「Meta Osaka」)は、社会課題の解決に挑む10〜18歳を対象とした起業家育成プログラム「YOUNG IMPACT」第3期において、応募51名の中から決勝大会に進む10組14名を決定しました。選出者は北海道から愛媛まで8都道県から集まり、12歳から18歳まで、教育、環境、農業、終活など、それぞれが身近な課題に取り組んでいます。10組は11月21日に大阪・なんばスカイオで開催する決勝大会で最終選考に臨みます。決勝大会は一般の方も観覧いただけます。

日本財団が2026年に実施した調査(※)で、17〜19歳のうち「国や社会に役立つことをしたい」と答えた人は68.0%にのぼりました。一方、「自分の行動で国や社会を変えられる」と答えた人は52.7%。同時に調査した5カ国はいずれも6割から8割で、日本だけが半数をわずかに超える水準にとどまっています。役に立ちたいという気持ちはあっても、自分の行動が何かを動かすという実感は持ちにくい。足りないのは意欲ではなく、実際に動いてみる機会と、それを支える大人の存在です。YOUNG IMPACTは、若者が自ら手を動かし、その過程を大人が伴走する仕組みとして2025年10月に始まりました。
※日本財団『18歳意識調査 第78回 国や社会に対する意識(6カ国調査)』(2026年4月公表)。日本、アメリカ、イギリス、中国、韓国、インドの17〜19歳男女各1,000名を対象に実施。
第3期には51名の応募がありました。7月下旬から9月末までの選考期間中、参加者はオンライン勉強会への参加、noteでの活動記録の執筆、事業計画書の提出などに取り組み、その取り組み量をポイントとして集計しました。プレゼンテーションの巧みさではなく、応募後の数か月で実際にどれだけ行動したかを基準としています。所定の基準を満たした10組14名が、決勝大会に進みます。
決勝大会では、1組あたり3分間のプレゼンテーションと6分間の質疑応答を行い、5つの観点で審査します。
- 誰の、どんな課題を解決したいのかが明確か
- なぜ自分がこのテーマに取り組むのかが伝わるか
- 何をするのか、誰に届けるのかが具体的か
- 実際に調べた、聞いた、試した、作ったなどの行動があるか
- 今後の広がりが期待できるか
※本人および保護者の同意を得た9組10名をご紹介します。掲載は都道府県順。
「同世代から始める海洋教育」
中島想羽/17歳(高校2年生)/北海道
15歳の夏に海洋教育を学びにフィジーを訪れ、海が食や文化、暮らしと結びついていることを知った。日本では海について学ぶ機会が少ないと感じ、海と子どもをつなぐ活動を始める。2025年から高校生17人で活動し、クラウドファンディングで制作した海の教科書2,000部を全国の中高生に配布。現在は小学生向けの2冊目を無償で届けている。全国の中高生約30人が海について語り合う「Youth海サミット」の開催も準備中。

中島想羽さん
「都市の学生と農業の距離を縮める」
松原莉央/17歳(高校2年生)/北海道
村口陽子/16歳(高校2年生)/北海道
果物の生産現場の高齢化に危機感を持っていた松原と、玉ねぎの研究に取り組んでいた村口が出会い、「農業に興味のある中高生は少ないのではないか」という共通の疑問から活動を始めた。都市部に住み農業に触れる機会の少ない中高生に向けて、10月9日に初めてのイベントを開催。地域の農家への取材を重ねながら、二人で企画と運営を担う。将来は中高生が主体となる年1回の農業イベント開催を目指す。

村口陽子さん

松原莉央さん
「中高生の居場所と学校体験をつくる」
坂中日那乃/16歳(高校2年生)/長野県
中学3年のとき、進路を選ぶのに必要な体験の機会が少ないことに疑問を持った。既存の学校になじめない同世代の姿にも触れ、納得して進路を選べる体験と、自分らしくいられる居場所の必要性を感じた。2026年から学生団体の代表として、長野県佐久市を拠点に小中高生向けの企画を運営。次の企画は市と教育委員会の後援を受け、中高生15人がファシリテーターを務め、小学生30〜50人が参加予定。各地の学校を自費で視察し、学校体験プログラムの開発も進めている。

坂中日那乃さん
「生ごみを減らすためのアプリ」
柴田心春/12歳(中学1年生)/東京都
2025年、石けんの使用率を調べる活動をきっかけに、すぐに始められることとして家庭でのコンポストに着目。コンポストの困りごとを解決できるアプリを作れば、焼却費2兆円を4,000億円にできるという試算を行った。今後は焼却ごみの課題に向き合う世界の自治体にアンケートを行い、実装化までしたいと考えている。

柴田心春さん
「エコストアをまとめたマップアプリの開発」
齋藤まなみ/15歳(高校1年生)/神奈川県
家族で訪れた沖縄の海に海外から流れ着いたごみがあったことに衝撃を受け、小学生のときから環境問題に取り組む。2020年に幼なじみと4人で団体「Save the Clean Earth」を立ち上げ、イベントの共催や講演を重ねてきた。活動のなかで、環境保護はハードルが高いと感じている人が多いことを実感。買い物という身近な行動から意識を変えようと、環境に配慮した店舗をまとめた地図アプリの開発を目指している。

齋藤まなみさん
「教育共創で身近な教育を豊かに」
和(のどか)/18歳(大学1年生)/滋賀県
高校で、楽しかったはずの勉強が受験のための「やらされる勉強」に変わることに違和感を持った。教育に正解はなく仲間と探すしかないと考え、2025年9月から「教育共創」を掲げて活動。高校生、大学生、社会人の25人のメンバーとオンラインで週1回以上集まり、これまでのイベント参加者は30人。2027年春には高校生以上15人が3か月かけて教育を語り合う、初の継続型プロジェクトを予定している。

和(のどか)さん
「知の原石を発掘し、次代の地平を切り拓く」
松岡沙和/17歳(高校3年生)/兵庫県
高校で自然科学の研究に取り組み、学会での登壇を重ねるなかで、研究成果が社会に実装されていない現状に問題意識を持った。2026年5月から、研究の種を見つけ事業化するまでを一貫して手がけるプラットフォーム「Lab to Impact」に取り組む。高校の探究学習の質を高める活動として各地の学校を訪問し、これまでの講演参加者は600人以上。投資家や企業への提案も行っている。生徒の皆さんと一緒になって教育現場の底上げをしていく存在を目指す。

松岡沙和さん
「人生を映像で残すエンディングノート」
上原知世/16歳(高校1年生)/徳島県
中学3年のとき祖父の葬儀に参列し、その後も親戚との別れを重ねるなかで、誰もが違う人生を歩んできたのに最後は似た言葉で人生が語られることに違和感を持った。2026年夏から、本人と対話しながら人生や家族への想いを映像として残すサービス「mEMO」の事業化に取り組む。徳島、東京、北海道などで4社以上の葬儀社を訪ね、実際の撮影を重ねながら連携の方法を検証している。

上原知世さん
「学校を夢が見つかる場所に」
清水煌生/18歳(高校3年生)/愛媛県
少人数の中学校で、先生と生徒の対話が絶えない授業を経験した。高校に入って声が飛び交わない授業に違和感を持ち、生徒が受け身のまま学ぶ状況に危機感を覚えた。2026年2月に学生団体「MANABI SHIFT」を立ち上げ、高校生・大学生6人のメンバーとイベント開催やSNSでの発信を行っている。目指すのは公教育の個別最適化。学びたいことを学びたい方法で学べる環境をつくり、「夢が見つからない」という子どもを減らしたいと考えている。

「MANABI SHIFT」ロゴ
YOUNG IMPACTは、10〜18歳を対象とした起業家育成プログラムです。発表して終わりのピッチコンテストではなく、選出された若者に対して経営者が1年間にわたって伴走します。月1回のメンタリング、クラウドファンディングや助成金申請の支援、企業や自治体とのネットワーク提供などを通じて、取り組みの実現を後押しします。伴走役を務めるのは、各分野で事業を営む経営者19名です。
7月から伴走支援を受けている2期生の取り組みも、次の段階に進んでいます。提灯の内部にごみ袋を収めた携帯用ごみ袋を考案し、外国人観光客によるポイ捨ての解決に取り組む細井愛茉さんは、「STARTUP WORLD CUPユース熊本予選」で優勝し、11月にサンフランシスコで開催される本大会に進みます。専門的なキャリア支援が届きにくい商業高校生の現状に着目した森田智信さんは、これまで個別の相談に応じてきた経験をもとに「商業検定ラボ」を立ち上げ、12回の連続講座を受注しました。

YOUNG IMPACT第2期決勝大会 プレゼンテーションの様子(2026年7月)

YOUNG IMPACT第2期決勝大会 決勝進出者9名とDREAM PARTNERS(2026年7月)

YOUNG IMPACTの選考では、プレゼンテーションのうまさではなく、応募してからの数か月で実際にどれだけ手を動かしたかを評価します。勉強会に参加し、活動を記録し、計画書を書く。地味な作業の積み重ねですが、それを続けられた人たちが決勝に進みます。
実際の事業も同じで、想いだけで何かが進むことはありません。人に会い、話を聞き、形にしてみる。その繰り返しでしか前に進まないというのが、経営をしてきた実感です。気持ちを行動に変えるのは簡単ではありませんが、実際に動いた経験こそが、自分にもできるという実感につながります。11月21日は、その実感を手にした若者たちが集まる日です。ぜひ会場で、彼らの挑戦を見ていただきたいと思います。

会社名:株式会社Meta Osaka
代表者:毛利英昭
所在地:大阪市中央区難波5-1-60 なんばスカイオ 27F
設立:2023年9月1日
事業内容:中高生起業家育成プログラム「YOUNG IMPACT」運営/主にRobloxを活用したオリジナルデジタル空間の開発・制作/デジタルツイン(リアルとバーチャルを融合した)のイベント企画・運営/地方自治体や地域の課題解決や経済活性化のためのコンサル業務
公式サイト:
https://www.meta-osaka.co.jp/