大丸心斎橋店（大阪市中央区心斎橋筋1、TEL 06-6271-1231）で10月19日、2011年正月のおせち料理の試食会が行われた。

映画「武士の食卓」とのコラボおせちも

　同店では例年おせち料理の予約を同時期から開始しているが、試食会は初めての試みとなる。大丸・松阪屋限定おせち調理ブランドを中心に、京都の美濃吉や岡庄、大阪のリーガロイヤルホテル、名古屋の八尾彦本店など11店が出店。試食会は午前の部と午後の部2回に分けて行われ各組275人、計550人の一般客が参加した。参加者たちは渡された引換券を使い、各ブランドの試食用メニューを味わった。今年12月公開予定の映画「武士の家計簿」に合わせて企画された金沢料亭「金茶寮」の特製おせち料理も登場し、参加者たちの注目を集めていた。

　価格帯は7,350円～10万5,000円までさまざま。「例年、1万円～3万円の価格のものが良く売れている」（同店販売促進担当の今永さん）という。今回の試食会では主婦同士や夫婦連れでの参加が多く見受けられた。試食参加者で「毎年大丸でおせちを注文している」という主婦の女性は「各店それぞれの特色があるので、こうして試食できるのはありがたい」と話していた。

　今永さんは「昔の大家族と違い、近年は1人暮らしや数人の家族構成が増えたことが、おせち料理市場のニーズの増加に影響していると思う。そうした方が、『わざわざ自分で作るほどではない』と買いにこられているのでは」と分析する。今回初めてとなる試食の試みについては「普段百貨店に足を運ばない人にも、こうして百貨店のポテンシャルを知っていただきたい。今後もこうした試みを続けていきたい」と話す。

　同店では現在、おせち料理の予約を受け付けている。12月23日まで。