クックパッド（東京都渋谷区）は今年5月、大阪・心斎橋に料理動画専用の撮影スタジオ「cookpad studio（クックパッドスタジオ）」をオープンする。

cookpad studio 代官山のエントランス

　同社では昨年12月10日、東京・代官山に1号店となる「cookpad studio 代官山」をオープン。料理ができるキッチンと、撮影・編集機材を4ブース備え、スタッフによる撮影サポートのもと、プロ並みの料理動画を誰でも手軽に撮影・編集できるという。1枠あたりの利用時間は4時間まで（10時～14時、14時～18時、18時～22時）。利用料は無料。

　同社のレシピサイト「クックパッド」のレシピ投稿者が利用でき、撮影する料理動画は、同サイトに投稿されているレシピが原則。事前予約の上、必要な食材は持ち込む必要がある。作成した料理動画はクックパッドのレシピページに公開されるほか、利用客自身のSNSへの投稿もできる。

　代官山スタジオの利用客は20～40代の女性が中心で、「SNSで人気の料理動画を自分でも作ってみたい」というニーズのほか、「レシピを動画にして、1人暮らしをする娘にプレゼントしたい」「普段あまり料理をしない夫に、作り方をわかりやすく教えたい」など、家族への共有目的に利用する人もいるという。

　同社広報担当の鈴木友恵さんは、スタジオ開設の目的について、「料理動画を『閲覧するコンテンツ』から『投稿するコンテンツ』へ進化させるために開設した。スタジオで自ら料理動画を作り、自分の作品として世の中に発信することで、忘れられない楽しい体験にしてほしい」と話す。

　同社では4月2日に新会社「CookpadTV（クックパッドティービー）」を設立予定で、料理動画事業を本格化させる。昨年12月よりスタートした、スーパーマーケットの食料品売り場向け料理動画配信サービス「cookpad storeTV（クックパッド ストアティービー）」は、デジタルサイネージ設置店舗が1000店舗を突破するなど好調。「クックパッドスタジオ」も2号店となる心斎橋への出店後も全国展開を進めるという。