大阪・ミナミで3月26日深夜から翌27日早朝にかけて、路上に落ちているごみを拾うイベント「プレミア・オールナイトごみひろい」が行われる。

「オールナイトごみひろい」でのごみ拾い活動の様子

　同イベントは、さまざまな社会問題を企業・行政・地域との連携により解決するための仕組み作りを手がけるNPO法人「スマイルスタイル」（大阪市西区）が企画し、一般に呼びかけて行うもの。「楽しくごみを拾おう」と3年前から同イベントを始め、今回で39回目の実施となる。

　戎橋に集合し、約3時間にわたりグループに分かれミナミ各所のごみを拾った後、アメリカ村のカフェで交流会を行う。楽しくごみを拾うため、途中でグループチェンジを行うほか、カラフルなごみ袋を使い拾ったごみを分別する。

　今回のオールナイトごみ拾いでは、ごみ拾いの後に行う交流会の参加費の一部を震災復興支援のための寄付に充てる。同NPOでは震災直後から「CIVIC FORCE」への寄付活動をスタートしており、ホームページ経由での寄付を呼びかけるほか、トークライブなどのイベントの収益金を寄付するなどしている。

　代表理事の塩山諒さんは「神戸の震災の時に、ボランティアが被災地に集まり、破綻した市役所の代わりになり生活支援したことが、日本におけるNPOの始まりになった。今回の震災では、大阪で活動する自分たちができることとして、日頃から行っているごみ拾い活動の中で、参加者に一歩踏み出してもらえる機会を提供することを考えた」と話す。

　開催時間は23時45分～翌4時45分。事前の参加申し込みが必要で、定員は80人。交流会参加費は1,000円。