トークイベント「イロドリ展」が12月12日、ホテルモーニングボックス（大阪市中央区東心斎橋1）で開催される。主催はイロドリラボ（和泉市）。

　同団体代表の足永美樹さんはホテルやアミューズメント施設の運営に携わっていたが、出産を機に専業主婦になった。子どもが2歳の時に新しい就職先を探す中、時間に融通が利くオンラインショップの存在を知る。子育てをしながら日本で未入荷の子ども服を海外から買い付けるなどして、手探りながらも取り扱う量を増やしていった。取引先や「ママ友」と話をする中で「子どもがいるから働けない」「起業コンサルタントに高額な費用を払ったけれど成果が出ない」という悩みを聞くことが増えてきたことで2018（平成30）年、育児や仕事の相談ができるコミュニティー「Irodori（イロドリ）」を立ち上げた。現在はイロドリラボと名称を変え、親子で楽しめる英会話講座やスポーツイベントなどを開催するほか、百貨店の催事の企画・運営も手掛ける。

　イベントでは不登校の子どもを持つ親を対象にしたトークショーを開催する。トークショーでは不登校を経験するも、好きなことを見つけて起業した人や、全国の不登校児と関わる団体、不登校を経て通信学校で学ぶ学生などが自身の経験を交えて話をする。このほか、不登校児や障がいのある子どもらによるイラストの展示や、ポストカード、マグカップなども販売する。ワークショップでは押し花を使ったフレーム作りや筆を使ったイラスト講座、アロマ作りなどを行う。開催場所となるホテルとも連携し、ビーガンランチやコーヒーなどを用意する。

　足永さんは「いろいろな環境下にある子どもたちは、周りから特別な目で見られたり区別されたりする環境にある。『みんな違ってみんないい』を認めて共生する。そんなきかっけづくりができれば」と話す。

　開催時間は11時～17時。入場無料。ワークショップや料理の料金は別途必要。