
日本初披露となった新作能「レオナルド・ダ・ヴィンチ」 ダ・ヴィンチの霊(手前左)が若い画家に創造性の本質を説く Photo: 面高真琴
- イタリア公演での初演の成功を受け、新作能「レオナルド・ダ・ヴィンチ」を日本で初披露
- ダ・ヴィンチ能に加え、いのちの能「時の輪」、狂言やKURAGE Bandによるコンサートなど、多彩な内容で約800名の来場者を魅了
公益財団法人 山本能楽堂(大阪市中央区、代表理事:山本章弘)は、新作能「レオナルド・ダ・ヴィンチ」(以下、ダ・ヴィンチ能)の日本での初演を含む「レオナルド・ダ・ヴィンチを巡る能楽特別公演」を、11月3日(火・祝)にグラングリーン大阪「ロートハートスクエアうめきた」にて開催しました。
ダ・ヴィンチ能は、日伊外交関係樹立160周年および大阪市・ミラノ市姉妹都市提携45周年を記念し、伝統文化と現代の創造性をつなぐ国際的な舞台芸術プロジェクトとして創作されました。
本作は大阪・関西万博を通じ育まれたイタリア館、いのちの遊び場クラゲ館、山本能楽堂の協働から生まれ、今年9月にダ・ヴィンチにゆかりのあるイタリアの5都市で巡回上演され、各地で大きな反響を呼びました。
今回、その凱旋公演として、ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの世界と日本の伝統芸能である能が時代と国境を超えて出会う舞台を日本で初披露。能とKURAGE Bandの共演により、伝統を受け継ぎながら新たな表現に挑む能の魅力を届けました。
緑と文化が出会う大阪・梅田の新たな交流拠点、グラングリーン大阪に特設された屋外の能舞台には、家族連れや外国人を含め約800人の来場者が集まり、伝統芸能と現代の音楽、そして観客の参加が響き合う舞台を通じて、大阪・関西万博で生まれたつながりを未来へとつなぐひとときとなりました。
当日はダ・ヴィンチ能の初披露に加え、トークショー、「いのちの能『Jirin 時の輪〜巡り巡りて』」、狂言「昆布売」、KURAGE Bandによるミニコンサートなど、多彩なプログラムも展開。
いのちの能「時の輪」は、万博を契機に山本能楽堂・代表理事の山本章弘と万博テーマ事業プロデューサー中島さち子氏の協働で生み出された作品です。水といのちの循環、環境保護をテーマに、観客は万博に参加した158カ国の国旗がデザインされたくらげ帽子をかぶり、演者とともに「クラゲ踊り」をする観客参加型の能で、海を浄化する物語を会場全体で分かち合い、「多様でありながら、ひとつ」という万博の理念を体感しました。

屋外に設置された特設舞台で、約800名の観客が多彩な演目を堪能

新作能「ダ・ヴィンチ」より:小枝で地面に絵を描く男(ダ・ヴィンチ)。シテ:山本章弘

2025年日本国際博覧会高科事務総長(写真中央)より万博レガシーを世界につなぐ重要性について語られた

能「時の輪」では、観客が様々な国の国旗が描かれたクラゲ帽子をかぶり参加

狂言「昆布売」 シテ(大名):野村太一郎、アド(昆布売):月崎晴夫

KURAGE Bandとの共演による現代音楽との融合
(Photo: 面高真琴)
【公演名】日伊外交関係樹立160周年記念および大阪市・ミラノ市姉妹都市提携45周年記念
「レオナルド・ダ・ヴィンチを巡る能楽特別公演」
【 日 時 】 2026年11月3日(火・祝) 開演13:00
【 会 場 】グラングリーン大阪「ロートハートスクエアうめきた」
【 主 催 】公益財団法人 山本能楽堂
【 共 催 】西尾レントオール株式会社
【 協 力 】読売新聞社
【 協 賛 】株式会社ファルコホールディングス
【特別協力】一般財団法人 住野勇財団
【 助 成 】独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
【 助 成(新作能「レオナルド・ダ・ヴィンチ」)】 大阪姉妹都市交流推進事業補助
【 後 援 】大阪市、イタリア大使館、2025日本博覧会協会、大阪商工会議所、
一般社団法人関西経済同友会、公益社団法人関西経済連合会
【プログラム】(*敬称略)
・祝辞
大阪市長 横山 英幸(代読)
イタリア文化会館大阪館長 アンドレア・ラオス
外務省 関西担当特命全権大使 三澤 康
・クロストーク「2025年大阪・関西万博から世界へ」
高科 淳(2025年日本国際博覧会協会事務総長)
中島 さち子(大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー)
山本 章弘(公益財団法人 山本能楽堂 代表理事)
・新作能「レオナルド・ダ・ヴィンチ」
男/ダ・ヴィンチの霊:山本章弘、 モナ・リザの霊:山本麗晃
画家を志す貧しい男:原 大
KURAGE Band ほか
・狂言「昆布売」
大名:野村太一郎、昆布売:月崎晴夫
・いのちの能「時の輪」
時の神様:山本章弘、都から旅する男:原 大
クラゲの精:善竹隆平、茂山忠三郎、善竹顕久、茂山良倫、茂山緑里
KURAGE Band
・KURAGE Band コンサート
中島さち子、チェ ジェチョル、アブライ ンジャイ ローズ、井出崎優、米子匡司
*特別ゲスト 菊池しのぶ (from ミラノ)
<新作能「レオナルド・ダ・ヴィンチ」について>

ミラノでの初演の様子(2026年9月) Photo: Yuki Seri
ルネサンスの巨匠の世界を日本の伝統芸能で表現し、「すべての人の心にある創造の可能性」を伝える作品。画家を志す若者が、モナ・リザやダ・ヴィンチの霊との出会いを通じて、心を開き、創造する喜びに気づいていく姿を描きます。物語の中でダ・ヴィンチは、若者に筆となる小枝と空の器を授け、自らの手で新たな世界を生み出す可能性を示します。能の謡や舞、囃子と、中島さち子氏率いるKURAGE Bandの演奏が一体となり、伝統と現代の感性が出会う新たな舞台表現を生み出します。伝統的な能の表現を大切にしながら、現代の音楽とともにダ・ヴィンチの創造の精神を描き出し、時代や国境を越えて、見る人の感性と想像力に語りかけます。
<いのちの能「Jirin 時の輪〜巡り巡りて」について>

観客と一緒にクラゲの精が水の浄化の舞をする様子 Photo: 面高真琴
水といのちの循環をテーマに、万博レガシーとして、山本章弘と中島さち子氏が生み出した観客参加型の能。いのちの能「水の輪」の思いを受け継ぎ、物語の舞台を世界の海へと広げました。男とクラゲが汚れた海を清めると、水神が姿を現し、いのちの喜びを舞います。雨が川となり、海へ注ぎ、再び空へと巡る姿を通じて、すべてのいのちがつながっていることを伝えます。観客も世界各国の国旗をデザインしたクラゲ帽子をかぶり、KURAGE Bandの演奏に合わせて「クラゲ踊り」に参加。世代や国籍を超えて会場が一つになり、大阪・関西万博の理念「多様でありながら、ひとつ」を未来へとつなぎます。
<KUREGE Bandについて>

新作の「レオナルド・ダ・ヴィンチ」での共演の様子(イタリア、ミラノ) Photo: Yuki Seri
大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」から生まれた音楽ユニット。中島さち子氏を中心に、多様なバックグラウンドを持つ音楽家たちによって構成され、ジャンルや国境を越えた自由な音楽表現を特徴としています。
世界各地の音楽文化や伝統芸能、即興演奏を取り入れながら、「違いを楽しみ、ともに創る」ことをテーマに活動。今回の特別公演では、ミラノ在住の歌手、菊池しのぶ氏を特別ゲストに迎え、大阪・関西万博や日本とイタリアにゆかりのある曲を披露し、観客を魅了しました。




昭和2年(1927)、観世流能楽師・山本博之により創設された、大阪で最も古い約100年の歴史を誇る能楽堂。現在の建物は昭和25年(1950)に再建された木造3階建てで、都市の中心部に伝統的な能舞台を残す貴重な建築として、平成18年(2006)に国の登録有形文化財に登録されました。
ユネスコ無形文化遺産に登録されている能楽を「現代に生きる魅力的な芸能」として次世代へ継承するため、新作能の制作や、誰もが楽しめる能楽体験、舞台裏見学など多彩な事業を展開。2010年からは海外公演にも積極的に取り組み、能楽を通じた国際文化交流を推進しています。
こうした活動が高く評価され、大阪文化賞、外務大臣表彰、国際交流基金地球市民賞、関西元気文化圏賞、ティファニー財団日本文化大賞、グッドデザイン賞、シビウ国際演劇祭「ウォーク・オブ・フェイム」など数々の賞を受賞。
さらに、大阪・関西万博で生まれた人と人、文化と文化のつながりを世界へ広げ、伝統芸能の力で平和で持続可能な未来を創る取り組みが評価され、EXPO FUTURE AWARD 2026「平和と人権」部門のファイナリストに選出されました。
****** 本件に関する問い合わせ先 *******
公益財団法人 山本能楽堂 事務局 山本、山中
TEL: 06-6943-9454
Mail: yamamoto@noh-theater.com
公式ウェブサイト:
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