プレスリリース

国土交通省近畿地方整備局「現場ニーズと技術シーズのマッチング事業」において当社技術が高評価を獲得

リリース発行企業:株式会社栗本鐵工所

情報提供:

ダム湖に堆積する土砂は、貯水容量の減少や洪水調節機能の低下につながるほか、維持管理コストの増大などの課題を引き起こします。株式会社栗本鐵工所(本社:大阪市西区、代表取締役社長:菊本一高、以下「当社」)は、この課題の解決に向け、水中サンドポンプと土砂分離装置を組み合わせた「水中サンドポンプ及び土砂分離装置による堆砂浚渫システム」を開発しています。

今回、国土交通省近畿地方整備局が実施する『令和7年度 現場ニーズと技術シーズのマッチング事業』において現場試行を実施した結果、本技術は従来技術と比較して安全性・施工性・環境面で優れる技術として評価され、総合評価で「従来技術より優れる」との評価を獲得しました。

浚渫船

陸上土砂分離装置

評価された技術の特長

本技術は、港湾分野で豊富な実績を持つ水中サンドポンプによる浚渫技術と、採取したスラリーから礫・砂・濁水を分離する土砂分離技術を組み合わせた堆砂浚渫システムです。礫除去用ストレーナーを備えた水中サンドポンプにより、礫混じり土砂においても連続的な浚渫作業が可能となり、詰まりによる作業中断リスクの低減と作業効率の向上に貢献します。また、分離した浚渫土砂を建設資材として再利用できる可能性も有しており、資源の有効活用にも貢献します。





現場試行の結果

京都府宇治市の天ケ瀬ダムにおいて実施した現場施工では、小型システムによる検証結果をもとに、今後開発を予定している標準システムの有効性を確認しました。評価では、特に以下の点が高く評価されました。
- ポンプ輸送方式により揚重作業が不要となり、安全性が向上
- 台船上および陸上設備管理における省人化を実現
- デジタルデータによる施工管理が可能
- 浚渫土砂を礫・砂・濁水に分級し、資源の有効活用に貢献
- 汚濁拡散の影響が限定的で環境負荷を低減

特に、施工管理の効率化や省人化による効果が評価され、施工性については最高評価となる「従来技術より極めて優れる」と評価されました。加えて、安全性および環境面についても「従来技術より優れる」と評価されました。





今後の展開

今回の施工で得られた知見とデータを活用し、2030年度を目指した標準システムの商用化に向けた開発を進めてまいります。ダム貯水池の堆砂対策や建設現場の省人化・安全性向上に貢献するソリューションとして、さらなる性能向上に取り組みます。

関連リンク ー
建設現場の省人化・効率化へ7つの新技術の効果を実証、実用化へ前進 〜作業時間47%短縮や93%超の判定精度を確認〜 |国土交通省近畿地方整備局

NETIS(新技術情報提供システム)

国土交通省近畿地方整備局 記者発表資料(令和8年9月16日)


会社概要
・商号:株式会社栗本鐵工所
・創立:1909年2月2日(明治42年)
・設立:1934年5月10日(昭和9年)
・代表者  :代表取締役社長 菊本 一高
・本社所在地:大阪府大阪市西区北堀江一丁目12番19号
・公式サイト:https://corp.kurimoto.co.jp/

栗本鐵工所は、ライフライン、機械システム、産業建設資材の3つの領域で6つの事業を展開しています。上下水道、電力、道路、通信、交通といった人々の生活を支える社会インフラの整備や、メーカーの生産活動に不可欠な産業設備の拡充を通じて、社会基盤の安定と産業の発展に貢献します。