「第九回 上方漫才協会大賞」の発表イベントが1月8日、なんばグランド花月（大阪市中央区難波千日前）で開催された。

大賞に輝いたダブルヒガシ

　大阪のお笑い芸能文化の継承を目的に「上方漫才協会」が主催する同イベント。当日は、初開催時に大賞を受賞した稲田直樹さんと河井ゆずるさんから成るコンビ「アインシュタイン」がMCを務め、昨年幅広く活躍した若手芸人に贈られる大賞に加え、新人賞、話題賞、文芸部門賞など各賞の受賞者の発表が行われた。

　大賞は、各分野のプロデューサーが複数組ずつ推薦し、全49組がノミネート。さや香、カベポスター、コットン、マユリカ、エルフなど9組が最終ノミネートされ、大賞に輝いたのは、大東翔生（しょうい）さんと東良介さんから成る「ダブルヒガシ」。昨年、史上2組目となる「ytv漫才新人賞決定戦」と「ABCお笑いグランプリ」の2冠を達成し、毎日放送「せやねん！」にレギュラー出演するなど活躍を見せている。

　大賞の受賞について大東さんは「ほんまに最高のスタートダッシュ」と受賞を喜びつつ、「今年、僕らは11年目で関西の賞レースはほぼ出られなくなるので『M-1』一直線。ほかの仕事も頑張りながら最終目標は『M-1』で」と目標を語った。東さんは「ずっと欲しいなと思っていた賞なので、もらえてうれしい。今年一年は目の前のお客さんを笑顔にできるような漫才を心がけていきたい」と意気込んだ。

　このほか、芸歴8年目以下の芸人を対象とする「新人賞」には、当日のネタバトルでの審査の結果「タイムキーパー」（まついあきらさん、ひできさん）が選ばれた。メディアを中心に活躍し上方漫才の発展に貢献した芸人に贈られる「話題賞」には、昨年結成5年目にして「M-1グランプリ」のチャンピオンに輝いた「令和ロマン」（高比良くるまさん＝「高」ははしごだか、松井ケムリさん）が選ばれた。